大学入試の構図
日本の大学定員のイメージ図 | 実際の定員 | |
京都大学レベル 地方大学の医学部 | 1万人 | 0.7万人 |
大阪大学レベル 地方大学の歯学部、薬学部 | 2万人 | 1万人強 |
他の有名大学レベル(一流企業が欲しがる人材) | 4万人 | 2万人強 |
国立大学の定員 | 10万人 | 7万人 |
4年制大学の定員 | 70万人 | 70万人 |
高校生 | 180万人 | 115万人 |
一学年の年齢人口 | 200万人 | 120万人 |
日本の学歴は大学、特に難関大学の定員は極端に少ないようです。
国立大学の定員は人口比5%です。現在の年齢人口は約120万人ですから国立大学の定員は6万人のはずですが約1万人増加しているのは、看護師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師などの医療系の分野で以前は短期大学、専門学校扱いが大半でした。現在は大学に昇格しているため国立大学の定員が増加しています。
また、私立大学では経営の都合上、大学定員を人口比に合わせて減らすと経営できなくなるので大学定員は変わりません。むしろ既存の学部学科では学生を集めるのが困難なため、学生を集めにくい下位の大学では今までに無い新しい学科が出来ています。このため大学生の国立大学と私立大学の比は以前は1:7でしたが、今は1:10なので国立大に進学できる人の比は減少しています。
近年の傾向として、大学進学希望者より大学定員の方が大きくなる全入時代を迎えました。
このため大学付属高校が増え、また付属高校が授業進度を遅くして高校3年間に教科書の全範囲を終わらない高校が増えています。これは生徒が他大学に進学するときに極端に不利に働くので実質生徒の囲い込みになり、大学側から見ると大学付属高校卒と他高校卒との学力差を今まで以上に広げる原因になっています。
データがないので断言できませんが就職のときに優劣が出ていることが予測されています。